2006年08月23日

実存主義と禅の決定的差異

鈴木大拙1870-1966
daisetsu suzuki

「禅」(22)


<実存主義と禅の決定的差異>
「「禅が実存主義と袂を分つところはどこか。さまざまな
色合いの実存主義があるが、どれもみな、次のように
考える点で一致している。
すなわち有限なる人間は、神から無限に離れている。
そしてまた「行く手に拡がる可能性の海は恐怖を呼ぶ。
可能性は自由を意味する。そして、かぎりない自由は、
耐え難い責任を意味する。」

禅はこのような思想と無縁である。
なぜならば、禅にとっては、有限はすなわち無限である。
時間はそのまま永遠である。人は神と別ではない。
・・・
禅は無限の可能性、かぎりない自由、はてしない責任に、
何の恐怖すべきものも認めない。
・・・
責任がいかにはてしなく、耐えがたかろうとも、禅は
まるで何も負っていないかのようにそれを負う。」

panse280
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