2006年08月01日

全ての問いはおのずから解決される

鈴木大拙1870-1966
daisetsu suzuki

「禅」(4)

<ノドが渇いたらみずから水を飲む必要がある>
「まことに、みずから悪をなしてみずから傷つき、
みずから悪をなさずしてみずから浄(きよ)らかである。
浄と不浄とはおのれみずからに属し、
誰も他人を浄めることはできない。」
(「法句経」165,166)

<全ての問いはおのずから解決される>
「問いはけっして問う者から引き離さるべきではない
とするのが、仏教の行き方である。
両者が分たれているかぎり、問う者に解決はもたらされ
ないであろう。
・・・
問いを解くとは、それと一つになることである。
この一つになることが、そのもっとも深い意味において
行われる時、問う者が問題を解こうと努めなくとも、
解決はこの一体性の中から、おのずから生まれてくる。
その時、問いがみずからを解くのである。
これが、「実在とは何か」という問いの解決についての
仏教者の態度である。」」

panse280
posted at 20:31

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