現在を読む
吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto
「読書の方法」(6)
<現在を読む>
「現在、私が読んで示唆をうけたり、興味を
感じたり、楽しんで読んだりしたものの中から、
よい本だ、よい作品だと思った書物をえらび
だした。
・・・・
ここに掲げられた本のなかで、私にとっての
一冊を択べといわれたら、
サルトルの「存在と無」か
フーコーの「言葉と物」を挙げるだろう。
また、おまえがいちばん影響をうけた本と
言われれば、
クルト・シュナイダーの「臨床精神病理学」
を挙げるとおもう。」