2006年05月23日
この国のけじめ
藤原正彦1943-
masahiko fujiwara
「この国のけじめ」(1)
<貧しくても尊敬される武士>
「16世紀なかばに来日したフランシスコ・ザビエル
は「日本人は貧しいことを恥ずかしがらない。
武士は町人より貧しいのに尊敬されている」と
驚いた。
最近、江戸が欧米の歴史学者に注目されているが、
彼らがもっとも印象づけられるのはやはり、
ヨーロッパの支配階層であった貴族と異なり、武士は
金がないのに尊敬されていたということらしい。
武士は刀を持っていたから尊敬されていたわけでは
ない。高い倫理道徳ゆえである。
日本ほど金銭至上主義と縁遠い国は、少なくとも
欧米にはなかったと思う。」
この国のけじめ
masahiko fujiwara
「この国のけじめ」(1)
<貧しくても尊敬される武士>
「16世紀なかばに来日したフランシスコ・ザビエル
は「日本人は貧しいことを恥ずかしがらない。
武士は町人より貧しいのに尊敬されている」と
驚いた。
最近、江戸が欧米の歴史学者に注目されているが、
彼らがもっとも印象づけられるのはやはり、
ヨーロッパの支配階層であった貴族と異なり、武士は
金がないのに尊敬されていたということらしい。
武士は刀を持っていたから尊敬されていたわけでは
ない。高い倫理道徳ゆえである。
日本ほど金銭至上主義と縁遠い国は、少なくとも
欧米にはなかったと思う。」
この国のけじめ