2006年05月15日

自らを知る(自国研究)

岡倉天心1863-1913
tenshin okakura

「東洋の理想」(34)


<明治時代(1850-現在)>(2)
幾世紀にもわたる冬眠からわれわれを目ざます
ことにあずかって力のあった3つの原因

1 <自らを知る(自国研究)>
「大日本史」、「日本外史(頼山陽)」
「建国以来連綿たる宗主権の影にはぐくまれたこの
民族の不思議な粘着性、中国やインドの理想を、そ
れらを創り出した人々の手からはとうの昔に投げ捨て
られてしまっているような場合にすら、それをその
まったき純粋さにおいてわれわれの間に保存している
粘着性、藤原文化の精妙を喜ぶと同時に鎌倉の尚武の
熱情に酔い、足利時代のきびしい純潔を愛しながらも、
同時に豊臣の華麗な壮観をも寛容する粘着性、こういう
粘着性が、今日、日本を、西洋思想のこの突然の端倪
すべからざる流入にもかかわらず、無傷に保全している
のである。」

2 <西洋からの侵略という不吉な危険>
オランダ語の辞書を解読することにひとりこつこつ
とその身を献げた、西洋科学の先覚者たちの歴史を
読むと、胸の張り裂ける思いがする。

3 <南方の大名達(薩摩、長州、肥前、土佐)>
革命の新しい精神が自由に呼吸することが出来たのは、
かれらの領地内においてであった。
今日まで日本を支配している偉大な精神は、その血統
をたどれば、かならずやかれらの境界内の土地にいきつ
かなければならないのである。


<個性とは>
「個性とは、人生の、人間の、自然の、雄大なドラマ
の中で、悲劇であれ喜劇であれ、その中で一個の独創的
な役割を演ずることを常に喜ぶものである・」

panse280
posted at 21:42

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