2006年05月11日

家康そして宗達

岡倉天心1863-1913
tenshin okakura

「東洋の理想」(31)


<豊臣および初期徳川時代(1600-1700)>(3)

<家康そして宗達>
「徳川家康は、・・・芸術においても習俗においても、
彼(家康)は足利時代の理想に帰ろうとつとめた。」が
「当時の習俗と愛好とは、簡素ではなく誇示に向かい、
そしてこれは、徳川幕府創設から一世紀後の元禄時代に
いたってもなおそうであった。」

「歓楽と愉悦のこの時代は、精神的ではないが、偉大な
装飾的芸術を創造することになった。
深い意味を蔵して際だっている唯一の流派は、宗達と光琳
のそれである。・・・
宗達は中でももっともよく足利時代の精神をその純粋な形
で示しており、他方、光琳の方は、他ならぬ彼の円熟のため
に、形式主義と気取りに堕した。」

「われわれは、光琳の伝記の中に、彼が絵を描くときには
いつも錦の座布団に座り、「創作している間は大名気分に
ならなければいけない」といったという、あわれを誘う
話を見出す。」

panse280
posted at 19:31

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字