2006年05月04日
秘すれば花
岡倉天心1863-1913
tenshin okakura
「東洋の理想」(24)
<足利時代(1400-1600)>(2)
「足利時代の貴族は、・・・・
好んで茅葺きの家に住み、それは一見もっとも
卑賤な百姓の家と同じく簡素であったが、しかも
その結構は、相如(しょうじょ)あるいは相阿弥
の最高の天才の設計によるものであり、その柱は、
インドのもっとも遠い島から持ちきたった世にも
高価な香木でできていた。
その茶釜ですら、雪舟の意匠になる工芸のすばらしい
逸品であった。」
「あらわに展示するのではなく、ほのかに暗示すること、
それが無限ということの秘訣である。
完全ということは、すべての円熟と同じく、成長が
限られているがゆえに、感銘がないのである。」
tenshin okakura
「東洋の理想」(24)
<足利時代(1400-1600)>(2)
「足利時代の貴族は、・・・・
好んで茅葺きの家に住み、それは一見もっとも
卑賤な百姓の家と同じく簡素であったが、しかも
その結構は、相如(しょうじょ)あるいは相阿弥
の最高の天才の設計によるものであり、その柱は、
インドのもっとも遠い島から持ちきたった世にも
高価な香木でできていた。
その茶釜ですら、雪舟の意匠になる工芸のすばらしい
逸品であった。」
「あらわに展示するのではなく、ほのかに暗示すること、
それが無限ということの秘訣である。
完全ということは、すべての円熟と同じく、成長が
限られているがゆえに、感銘がないのである。」