2006年05月03日
<足利時代(1400-1600)>(1)
岡倉天心1863-1913
tenshin okakura
「東洋の理想」(23)
<足利時代(1400-1600)>(1)
この時代は「近代芸術の真の音調、すなわち文学的
意味における浪漫主義、を打ち鳴らしている。」
「自然に対する生得の愛は、足利時代の芸術に制限を
加えるものとなっている。当時の芸術はあまりにも
専一に山水や花鳥にのみ身を入れすぎている。」
「剣を用いることではなくて、剣であること(純潔で、
不動で、常に北極星を指す剣であること)が、足利武士
の理想であった。」
「禅は、形式や儀式を無視するという意味において、
偶像破壊的ですらあった。悟りを開いた禅僧によって、
仏像は火中に投ぜられたのである。」
「われわれの礼法は、扇の差し出し方を習うことに
はじまり、自殺をとげる儀式で終わるのである。」
tenshin okakura
「東洋の理想」(23)
<足利時代(1400-1600)>(1)
この時代は「近代芸術の真の音調、すなわち文学的
意味における浪漫主義、を打ち鳴らしている。」
「自然に対する生得の愛は、足利時代の芸術に制限を
加えるものとなっている。当時の芸術はあまりにも
専一に山水や花鳥にのみ身を入れすぎている。」
「剣を用いることではなくて、剣であること(純潔で、
不動で、常に北極星を指す剣であること)が、足利武士
の理想であった。」
「禅は、形式や儀式を無視するという意味において、
偶像破壊的ですらあった。悟りを開いた禅僧によって、
仏像は火中に投ぜられたのである。」
「われわれの礼法は、扇の差し出し方を習うことに
はじまり、自殺をとげる儀式で終わるのである。」