2006年04月20日

顧之(こがいし)

岡倉天心1863-1913
tenshin okakura

「東洋の理想」(12)


<顧之(こがいし)>
「顧之は、四世紀後半の詩人画家であるが、老荘派に
属し、「詩において第一、絵において第一、愚において
第一」(才絶、画絶、癡(痴)絶)と呼ばれて、三つの
徳(三絶)によって賞讃された人であった。
彼は、芸術的制作において、主調への集中の必要を説いた
最初の人でもあった。
「肖像画の秘訣は、当の人物の眼に啓示されている”あれ”
にある」と彼はいった。
けだし、最初の組織立った絵画批評と最初の画人伝とが
中国でこの時代にはじまったことは、老荘精神の生んだ
もう一つの成果である。」


補記:
美術批評を志すならば、まず老荘を学べ。


<肖像画「カッサンドラ」>
名手プロトゲネスは女予言者(カッサンドラ)の眼に
トロイの陥落の全貌をあらわし得たという。

panse280
posted at 06:04

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この記事へのコメント

1. Posted by nikki   2006年04月20日 06:20
5 ブログをいつも楽しく読ませてもらってます
私もブログはじめたので見に来てくださいね

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