2006年04月19日

陶淵明

岡倉天心1863-1913
tenshin okakura

「東洋の理想」(11)


<陶淵明>
「老荘派中もっとも儒教的、儒家中もっとも老荘的
な人で、皇帝の使いを迎えるために礼服を着るのは
いやだといって地方長官の職を辞した人であった。」


補記:
李白、杜甫、数ある中国詩人の中で最も、日本
人の心を捕らえているのは陶淵明ではないのか?
と私は思っている。

「「露にうなだれた」秋菊の清らかさ、風にそよぐ
竹の微妙な優美さ、薄明の水にただよう梅花のそこ
はかとなき香り、無言の嘆きを風にささやく松の緑の
清澄、気高き魂を幽谷にかくし、あるいは天の一瞥に
春を求める水仙の神々しさ、こうしたものが詩的霊感
の主題となるのは、陶淵明をはじめその他の南部の詩人
たちを通してである。」

panse280
posted at 21:02

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