2006年02月24日

汚職が少なかった武家社会

新渡戸稲造1862-1933
inazo nitobe

「武士道」(8)


<汚職が少なかった武家社会>
武士道においては、理財の道は一貫して
卑(ひく)きものとされた。
多くの藩において、財政は、小身の武士もし
くは御坊主によってなされた。
かくのごとく金銭と金銭欲とを努めて無視
することによって、武士道は金銭に基づく
凡百の弊害から久しく自由であることを得た。
「これは我が国の公使が久しく腐敗から自由
であった事実を説明する十分なる理由である。」

panse280
posted at 20:36

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