2006年01月28日

インテリ論

三島由紀夫1925-1970
yukio mishima

「葉隠入門」(10)


<インテリ論>
現代で言うところのインテリゲンチャを
常朝は「勘定者はすくたるるものなり。」として
バッサリ切り捨てている。

注:「すくたるる」
自分個人の「死にたくない」という動物的な反応
と、それによって利を得ようとする利得の心とを、
他人の死への同情にことよせて、おおい隠す言葉。
(三島)


常朝がたえず非難しているのは主体と思想との間の
乖離(かいり)である。
これは「葉隠」を一貫する考え方で、もし思想が勘定の
上に成り立ち、死は損であり、生は得であると勘定する
ことによって、たんなる才知弁舌によって、自分の内心
の臆病と欲望を押しかくすなら、それは自分のつくった
思想をもってみずからを欺き、またみずから欺かれる
人間のあさましい姿を露呈することにほかならない。
(三島)

panse280
posted at 08:15

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