2005年11月29日

貧乏と疲弊

荘子bc369-bc286
soushi

「荘子」(76)


<貧乏と疲弊>
孔子の門人、原憲(げんけん)は魯国に住んでいた。
一丈四方の貧しい部屋で正座して琴を弾いて歌う生活
をしていた。

そこへ門人仲間の子貢(しこう)が訪ねた。
子貢は狭い露地には入れない大きな車に乗って、紺色
の内衣のうえに白絹を重ねるという豪奢な服装(みなり)
で、やってきた。
原憲は雨が漏る崩れかけた家で引き裂けたぼろ冠にしり
きれクツという恰好で子貢を迎えた。

原憲を見て子貢は言った。
「ああ、先輩はひどく疲れておいでだ。」
原憲は応える。
「私の聞くところでは、財産のないのを貧乏といい、
学びながらそれを実践できないでいるのを疲弊(ひへい)
というのだ。今、私のは貧乏であって、疲弊ではありま
せんよ。」
子貢は恥ずかしそうな顔をみせた。

panse280
posted at 22:51

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