2005年11月04日

精進潔斎(しょうじんけっさい)

荘子bc369-bc286
soushi

「荘子」(52)

<精進潔斎(しょうじんけっさい)>
魯の殿様が木細工師、慶(けい)に向かってたず
ねた。
「そなた、どんな技術でこんなすばらしいもの
が作れたのだ。」
「つくるまえに必ず、精進潔斎して心を落ち着け
ます。三日も潔斎すると、立派なものをつくって
ほうびをもらおうとか官爵や利得を得ようなどと
は思わなくなり、五日も潔斎すると、世間の評判
や出来の善し悪しも気にかからなくなり、七日も
潔斎すると、どっしり落ち着いて自分の手足や肉
体のことを忘れてしまいます。
こうなると心にはおかみの存在もなくなり、その
技巧が集中されて外から心を乱すものは消え去る
のです。」


panse280
posted at 21:47

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