静かなることの利点
荘子bc369-bc286
soushi
「荘子」(32)
<静かなることの利点>
「虚なれば則ち実、実なれば備わる。
虚なれば則ち静、静なれば則ち動、
動なれば則ち得。
静なれば則ち無為、無為なれば則ち事
に任ずる者に責めあり。
無為なれば則ち愉愉(ゆゆ)、愉愉なれば
憂患も処(お)ること能わず、年寿も長し。」
無心でいると静かであり、
静かであるとよく動くことができる、
よく動ければ万事がうまくゆく。
静かであれば作為がなく、作為なければ
任にあたった人は責任を全うする。
作為がなければ心が楽しく、
心楽しければ心配事も入る余地がなく
寿命も長くなる。