真人の息は踵(かかと)をもってする
荘子bc369-bc286
soushi
「荘子」(13)
荘子の中で最も有名な、真人(最高の人)の定義、
です。特に、「真人の息は踵(かかと)をもってし、」
は呼吸法の秘儀でもあります。
<真人とは何だ?(1)>
古(いにし)えの真人は乏(とぼ)しきにも逆らわず、
盛んなるにもほこらず、事をはからず。
古えの真人は、その寝ぬるや夢を見ず、その覚めるや
憂(うれ)いなく、その食らうやうましとせず(食べ
ものに惹かれることがない)
その息するや深々たり。
真人の息は踵(かかと)をもってし、
衆人の息は喉(のど)をもってす。