知らざる所に止まる
荘子bc369-bc286
soushi
「荘子」(5)
<知らざる所に止まることが最高の知識である>
知はその知らざる所に止まれば、至れり。
注げども満たず、酌めどもつきず、しかも其の
よりて来たる所を知らず、これをこれ葆光(ほこう)
という。
知識については分からないところでそのまま止まって
いるのが、最高の知識である。
(分からないところを強いて分かろうとし、また分かった
とするのは、真の知識ではない。)
いくら注ぎこんでも溢れることがなく、そこからいくら
汲み出しても無くならない。しかもそれがどうしてそう
なのか、その原因がわからない。
こういう境地を葆光という。