2004年07月27日

絵をかく喜び

武者小路実篤1885-1976
saneatsu musyakouji

「絵をかく喜び」

最近、実篤の写生画を街で見かけ
ることがなくなったが「絵をかく
喜び」ということでは、現代作家
の誰よりも、実篤は楽しんで描い
ていたように私には思える。

描くほどに、美しさが見えてくる
、それは至福の作業にちがいない。

「畫をかく喜び」武者小路実篤・創元社

「僕にとっては絵をかく喜びの第
一は、写生することによって自然
の美しさを今さらに知ることであ
る。」

「よく素人は絵を見て「実物より
も美しい」などというが、それは
素人には実物の美しさがほんとう
にはわかっていないからで、どん
な名画でも、その絵をかいた画家
にいわせれば「自分のかけたもの
よりは自分の眼で見ている物の方
がより美しい」と思っているのだ
と僕には思える。」

「絵をかいているうちに、誰でも
素人としては上手すぎ、玄人とし
ては下手すぎるというときに遭遇
することがある。
この中途半端な時が、絵をかく人
にとっても、その他の仕事をする
人にとっても、一つの危機である
といえると思う。
この瞬間には、自分の絵が馬鹿げ
て見えるかたむきがある。
何をかいてもつまらなく、どうせ
絵をかいても知れたものだという
気になりやすい。しかしここが一
番大事な時ともいえるのではない
かと思っている。」


panse280
posted at 14:32

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