2004年07月24日

恋愛及び色情

谷崎潤一郎1886-1965
junichiro tanizaki

「恋愛及び色情」

西洋文学がわれわれに及ぼした
影響の最たるものは「恋愛の解
放」にあった。


陰翳礼讃

<浮世絵考>
浮世絵の価値を発見したのは
西洋人だと云う人もいるが、
恋愛や人事でなければ芸術に
ならないと考える彼らにとって
浮世絵が一番理解しやすかった
からにすぎない。
浮世絵が日本同胞の間において
相当な尊敬を払われない理由が
彼らには解らなかったのである。

「(日本では)恋愛の芸術を認めない
わけではないが、うわべはそ知ら
ぬ風を装ったのである。
それがわれわれの慎みであり、
誰云うとなく社会的礼儀になって
いたのである。
だから歌麿や豊国を担ぎ出した
西洋人は、このわれわれの暗黙の
礼儀を破ったのであると云えなく
もない。」

「われわれが今日東洋に位しながら
世界の一等国の班に列しているの
は、則ちわれわれがあくどい歓楽
を貪らなかった所以であるとも
いえる。」

あくどい歓楽にふけっている現在
の日本の運命は?

<トリビア>
昭和天皇が読んだ唯一の小説は
谷崎潤一郎の「細雪」だった?

茶室にかける軸物では、「恋」
に関するものは禁じられていた。

panse280
posted at 14:06

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