2004年04月29日

葉隠入門

952a25fe.gif三島由紀夫1925-1970
yukio mishima

「最高の武士道教本」

「戦争中から読みだして、いつも自分の机の
周辺に置き、以後二十数年間、折りにふれて、
あるページを読んで感銘を新たにした本といえば、
おそらく、「葉隠」一冊であろう。」

葉隠入門


「行動の知恵と決意がおのずと逆説を生んでゆく、
類のないふしぎな道徳書。」

「「葉隠」の影響が、芸術家としてのわたしの生き方を
異常にむずかしくしてしまったのと同時に、「葉隠」
こそは、わたしの文学の母胎であり、永遠の活力の
供給源であるともいえるのである。」(以上、三島)

三島で、文学は終わった。

ニトログリセリンを運ぶように、慎重に文字を
扱った三島は、たしかに、文字の力を信じていた。

”武士道といふは、死ぬ事と見付けたり”の言葉
どうり、死というものが、行動のバックボーンに
なければ、武士にはなれない。

死の前には、欲も得もない。

<女性化する時代>

「愛される美を求めるときに、そこに女風が始まる。
それは、精神の化粧である。「葉隠」は、このような
精神の化粧をはなはだにくんだ。」(葉隠:三島)

panse280
posted at 21:07

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