2004年07月04日

日本文化を貫くもの

松尾芭蕉1644-1694
basho matsuo

「貫道するものは一つなり」


 「西行の和歌における、宋祇の連歌における、
雪舟の絵における、利休の茶における、
その貫道するものは一つなり。」

このあまりにも有名な文の全文を紹介します。

追記:芭蕉が愛した古人、西行、杜子美、黄庭堅


芭蕉入門


笈の小文
(序)

 百骸九竅(ひゃくがいきゅうきゅう)の中に
物あり、かりに名付けて風羅坊といふ。
誠にうすものの風にやぶれやすからんこと
を言ふにやあらむ。かれ狂句を好むこと久し。
つひに生涯のはかりごととなす。
ある時は倦んで放擲せんことを思ひ、ある時
は進むで人に勝たむことを誇り、是非胸中に
戦うて、これが為に身安からず。
しばらく身を立てむことを願へども、これが為
にさへられ、しばらく学んで愚をさとらんことを
思へども、これが為に破られ、つひに無能無
芸にして、ただこの一筋につながる。

 西行の和歌における、宋祇の連歌における、
雪舟の絵における、利休の茶における、
その貫道するものは一つなり。

しかも風雅におけるもの、造化にしたがひて
四時を友とす。見るところ花にあらずといふこと
なし。思ふところ月にあらずといふことなし。
像、花にあらざる時は夷狄にひとし。
心、花にあらざる時は鳥獣に類す。
夷狄を出で、鳥獣を離れて、造化にしたがひ、
造化にかへれとなり。


panse280
posted at 14:59

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この記事へのコメント

1. Posted by 瀬田慶太郎   2007年06月19日 18:15
厚かましい質問で申し訳ないのですが、
笈の小文のレポートで頭を悩ましている者なのですが、よろしかったらご指導願えませんでしょうか。

「心花にあらざるときは鳥獣に類す」とありますが、芭蕉は、人間と鳥獣の違いをどのような点に見出していますか。簡潔にまとめなさい。

芭蕉の風雅論の根本は何ですか。本分の中から十五字以内で書きなさい。

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