2005年07月22日

最先端の将棋

羽生善治1970-
yoshiharu habu

「決断力」(3)

文学もアートも”拡散”している・・・

<最先端の将棋は、集中から拡散へと進歩している>
現在、対局の三割に矢倉という戦法が使われているが「あと二
十年たったら、おそらくこの矢倉という戦法は流行っていない
のではないかという気がする。」

「最近の特徴は、一つの形だけでなく、十個とか十五個とか、
二十個という数多くの形が同時並行的に研究され、進歩して
いる。つまり、今、最前線の将棋は、拡散的進歩の大きな渦
の中にあるといえよう。
一つの形であれば、それを理解し、その先端を行くことは可能
だが、数が増えてくると、すべてを理解するのは不可能だ。
将棋のプロといっても、その一つ一つについて細かく研究し、
全部がわかっている人は誰もいないのが現状だ。ある部分に関
しては詳しく知っているが、ある部分に関しては何もしらない、
そういう事態が起きている。・・・
ある特定の戦型については、奨励会の子のほうがプロよりエキ
スパートだということはあり得る。そういうことが別に不思議
ではなくなってきている。ある戦型についてはアマチュアの人
が一番詳しいということも実際にある。」

「拡散的進歩が続くと、これからは、最新の情報にこだわって
いく棋士と、ゴーイングマイウェイで独自にやっていく棋士の
二極化がますます進むのではないだろうか。」


panse280
posted at 22:54

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