2004年06月23日

老人力ー復讐の形態学

a2e19e9e.gif赤瀬川原平1937-
genpei akasegawa

「老人力」

画像は、
「復讐の形態学(殺す前に相手をよく見る)」
赤瀬川原平、問題の一作

手元にある本の奥付を見ると、98/9・10初版
となっている、はや、6年前の出版である。

老人という言葉に変わる、よいイメージの
単語を世間が探していた時に、出版された
この「老人力」は、まさに画期的だった。
読み終わったあと、”老人力”という単語が
輝いてみえた。

6年を経て、老人は相変わらず、嫌われている。
家でも、職場でも、そして、若い女性からは
廃棄物のように、鼻をつままれている。

しかし、である。

老人はすごいのである。

老人力 全一冊

「そもそも老人になるというのが、小、中,高、と
学校へいって、足りない人は大にも行くが、その間
バイトをしたり、人によっては刑務所に入ったり、結婚
したり離婚したり、倒産したり、夜逃げしたり、うまく
いったとしても糖尿病になったり、肝硬変になったり、
歩道橋を渡ったり、立ち食いそばを食べたり、
立ち小便を人に見られたり、とにかくありとあらゆる
苦労の末にやっとなるのが老人である。
あ、老人か、なるほど、恰好いいなあとかいって、
五万円払って老人になる、というわけには
いかないのである。」

早く、老人になりたい、と思っている人がいるとは
思わないが、老人を大切にすれば、文化に深みが
出て、世界からも信頼される国家になることは保証
したい。なぜなら、多くの老人はお金をたくさんもって
いる。時間も、人脈ももっている。
邪険にすれば、頭にきて、一銭も使わず、国に寄付
して、あの世へいってしまうか、子供と財産分けで
喧嘩したり、怒った息子が犯罪を犯すかもしれない。

老人に体力がない、といって責めたり、口がくさいと
いって逃げまわるマネは慎んだほうがよい。

老人だって、いざとなったら、竹槍一本で戦う覚悟
ぐらいはある。

さて、そろそろ団塊の世代が定年をむかえる。
老人への対応を間違ったら、国はまちがいなく
傾くだろう。

「老人力」を読んで、老人を改めて見直してみる
のも、また、楽しからずや。

panse280
posted at 17:59

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