2005年06月18日

ソクラテスを死に追いやった人々の末路

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(111)

<ソクラテスの死>
「自分の死をこれほど無頓着に恬淡として迎えたことは、
後世に、彼の死をますます尊敬に値するものとした。
・・・
アテナイの市民は彼の死刑の原因を作った人々を極度に
忌み嫌って、追放された人々のように避け、彼らの手に
触れたものをことごとく不浄のものとし、浴場では誰一
人として沐浴を共にせず、挨拶も、近づきもしなかった
ために、彼らはとうとう皆の憎悪に耐えかねて、自ら首
をくくったからである。」
(プルタルコス倫理論集「羨みと憎しみについて」)

panse280
posted at 08:37

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