2004年06月22日

日本人が知らない夏目漱石

夏目漱石1867-1916
souseki natume

「日本人が知らない夏目漱石」


「「小説の王様」は、トルストイではなく、
ドストエフスキーでなく、ジェームズでも
なく、プルーストでもない。「小説の王様」
は他ならない夏目漱石である。」
(ダミアン・フラナガン)

漱石ファンの私でさえ、上記、フラナガン氏
の発言には、不意をつかれた。


日本人が知らない夏目漱石

しかし、冷静になって考えれば、そんなに
驚くことでもない、と納得した。

フラナガン氏の著作の中で、新鮮だったのは
漱石とニーチェ、ショウペンハウエルとの関係
である。

漱石の蔵書二千四百冊の中で、ニーチェの
「ツァラトウストラ」への書き込みの量は、
ほかの作品におけるそれをはるかに
しのいでいる、とフラナガン氏は云う。

平川氏によれば、「草枕」は「「ツァラトウストラ」
からのインスピレーションから生まれたという。

文芸評論家というものは、大抵、哲学に弱い、
その結果、当然の結果として、漱石の中の
”哲学”を捨ててしまうのである。

漱石は、文学を超えていた。いいかえれば
文学を超えることによって、小説の王様に
なったのである。

昔から言うではないか、
嫌いなもの、書家の書、画家の絵、
・・・専門馬鹿は、”王様”には
なれないのである。


panse280
posted at 19:22

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