2005年05月27日

「歴史」のすすめ

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(90)

以下のような文章に出会うと、無性に「歴史」を読んで
みたいと思うものである。

<「歴史」のすすめ>
「私は最近、タキトゥスの「歴史」を一気に読み通した(
こんなことはめったにないことだ。・・・)・・・
私はタキトゥスほど公の記録の中に、個人の生き方や傾向
に関する考察をまぜている著者はないと思う。・・・
タキトゥスの「歴史」は、歴史の叙述というよりはむしろ
判断であって、物語よりも教訓が多い。読む書物ではなく
て、研究し学ぶための書物である。数多くの格言に満ちあ
ふれているから、中には間違ったのも正しいのもある。
これは道徳論、政治論の苗床(なえどこ)であり、世を指
導すべき地位にある人々の備えとも飾りともなる。
彼の叙述はつねに堅実で強力な理論に支えられ、警抜精妙
で、当時の凝った文体にならっている。・・・
彼の書きぶりはセネカにかなり似ている。私には、タキト
ゥスは豊富でセネカは鋭敏であるように思われる。
タキトゥスの著作は今日のわが国のような混乱した病的な
国家にはいっそう役に立つ。」


panse280
posted at 22:07

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字