2005年05月13日

言葉とは

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(77)

<言葉とは>
「言葉の品位を高め、内容を増すものは生気溌剌たる
想像である。<雄弁を作るものは心である>われわれ
現代人は言葉を判断と呼び、美しい言葉を充実した思
想と呼ぶ。・・・
プルタルコスは、自分は事物によってラテン語を知っ
た、と言っているが、・・意味が言葉を照らし、生み
出すのである。」

「才気ある人々が国語を駆使すると、国語は一段と価
値を増す。国語を新しくするからではなく、伸ばした
り曲げたりして一段と力強い、いろいろな用い方をし
て充実させるからである。
少しも新しい言葉を加えるわけではなく、ただ、これ
までの言葉を、意味と用法の重さと深さを増して豊富
に使い分け、いままでにない働きを、しかも、慎重に、
巧妙に教えるだけである。」


panse280
posted at 23:01

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