2015年06月30日

未来は生きるよりも死にたい時代?

「吾輩は猫である」(42)

夏目漱石 1867-1916
sohseki natsume

2009.9.15 第10刷発行(新潮文庫)
--漱石の文章を味わってみる--

<未来は生きるよりも死にたい時代?>

「死ぬ事は苦しい、然し死ぬ事が出来なければ猶
苦しい。神経衰弱の国民には生きている事が死より
も甚しき苦痛である。・・・どうして死ぬのが一番
よかろうと心配する・・・(そのうちに)種々考究
結果、斬新な名案を呈出するに違いない。
・・・
今から千年も立てばみんな(自殺)を実行するに
相違ないよ。万年の後には死といえば自殺より外
に存在しないものの様に考えられる様になる。
・・・
中学校で倫理に代りに自殺学を正科として授ける
様になる。
・・・
その時分になると巡査が・・公民を撲殺して歩く。
・・・
なぜって今の人間は生命が大事だから警察で保護
するんだが、その時分の国民は生きているのが苦痛
だから、巡査が慈悲の為に打ち殺してくれるのさ。」

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