2015年01月31日

漱石と骨董

「漱石の思い出」(17)

夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume

2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)

<漱石と骨董>
「(漱石は)よく散歩へ出ては、書画屋や
古道具屋などをのぞいて、何かと安物をあ
さって参りました。ほんのお小遣いで買って
くるので、贋物であろうとそんなことは
いっこうお構いなしで、自分が観て絵がおも
しろければそれでいいというふうで、ぼろぼろ
のきたないものを買ってきてはかけて見て
楽しんでいました。

もちろんお金というお金を出さないのですか
ら、たいしたもののあろうはずはありませんが、
ともかくこんなふうにして自分では楽しんで
おりました。

良寛(*)のほかに好きで集めたものに伊予の明月
上人と蔵沢とがございます。蔵沢の墨竹は珍重
しまして、手本にして書いていました。

本を読むのが道楽ぐらいのもので、まったく
自分に使うお小遣いというもののいらない人
でした。」

(*)このころはまだ良寛ブームはなかった。

posted at

2015年01月

2015年01月30日

2015年01月29日

2015年01月28日

2015年01月27日

2015年01月26日

2015年01月25日

2015年01月24日

2015年01月23日

2015年01月22日

2015年01月21日

2015年01月20日

2015年01月19日

2015年01月18日

2015年01月17日

2015年01月16日

2015年01月15日

2015年01月14日

2015年01月13日

2015年01月12日