2012年03月31日

よい文学とは

「若きサムライのために」(5)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2000.12.05 第8刷発行(文春文庫)

<よい文学とは>
「世にも美しい文章や、心をとろかすような魅惑
に満ちた描写を通して、この世には何もなく人間
性の底には救いがたい悪がひそんでいることを
教えてくれるのである。そして文学はよいもので
あればあるほど人間は救われないということを
丹念にしつこく教えてくれるのである。
そして、もしその中に人生の目標を求めようと
すれば、もう一つ先には宗教があるに違いないの
に、その宗教の領域まで橋渡しをしてくれないで、
一番おそろしい崖っぷちへ連れていってくれて、
そこで置きざりにしてくれるのが「よい文学」で
ある。」

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