2011年11月30日

ヨハネの、安くて簡単な、浄めの儀式

「聖書の謎を解く」(18)
三田誠広 1948-
masahiro mita

2006.7.19 第1刷第1版(PHP研究所)

<ヨハネ>
バプテスマのヨハネは、歴史上の人物です。
ヨハネはエッセネ派の修行者の一人で、しかも
過激に反体制運動を展開する危険な宗教家だった。
しかも、ヘデロ王の馬鹿息子の不倫問題を積極的に
批判して、処刑されました。

<ヨハネの、安くて簡単な、浄めの儀式>
エルサレムに巡礼して、金持ちの人は牡牛、中流の
人は羊、貧乏人はハトの、それぞれの血で浄めの儀式
を行うのが普通でしたが、ヨハネはヨルダン川の水で
浄めの儀式を行いました。

ヨハネが洗礼を施していたのが、ヨルダン川の
どの地点なのかよくわからないのですが、ガリラヤ
湖に近い場所だったとすると、ガリラヤの人々に
とっては日帰り圏です。エルサレムまで行くと、
近郊のベツレヘムあたりで一泊か二泊しないといけ
ない。旅費の節約にもなるわけです。
というわけで、ヨハネの洗礼は、すごい人気になった。
この洗礼は、無償でやっていたようです。

しかし、洗礼で利権を得ていた人々にとっては、
ヨハネは憎い奴だったに違いない。

注)バプテスマのヨハネは、福音書の作者の
ヨハネとは別人。

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