2011年06月10日

永日小品

「世界文学のスーパースター夏目漱石」(6)

ダミアン・フラナガン 1969-
damian flanagan

2007.11.29 第1刷発行(講談社インターナショナル)

<「永日小品」>
「帰国して6年たって書かれたこの作品では、ロンドン
という街全体がだだっ広い超現実的な場所へと変容
している。・・・
私が漱石によるロンドン描写に惹きつけられるのは、
ロンドンという街(街の広大さ、疎外感、徹底的な
無関心)にたいする彼の反応が、わたしが常日頃から
抱いてきたロンドン観と一致しているからでもある。
イギリス人なら自国の首都ロンドンでくつろげるだろう、
と思う日本人が多いようだが、もちろんそんなことは
ない。若い頃、私はロンドンを訪ねるたびにまさしく
漱石と同じ気持ちになったものだ。
・・・
漱石が描くロンドンの街は、イギリスにたいする一
日本人の反応というだけでなく国籍にかかわらず
多くの人々が共通して抱く印象として普遍的なので
ある。」

<日本は漱石を何故世界へ向けて宣伝しないのか>
「もし漱石の作品が世界中の人たちにまともに
紹介されれば、いまだに拭えない日本人にたいする
歪んだイメージを大きく変えられるはずだ。日本人は
もっと奥深く、思いやりに満ち、哲学的な人たちだ
ということがわかるだろう。」

「ロンドンの倫敦漱石記念館のすぐ近くに住む
イギリス人100人に、夏目漱石を知っているかと
訊いてみても、知っていると答える人間は一人も
いないだろう。」

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