2010年05月31日

22世紀,「万能物質製造マシン」の登場

「人類の長い午後」(4)
--未来史の冒険「西暦3000年の世界」--
橋元淳一郎
jun-ichiro hashimoto
1947-
1999.11.9.第1刷(現代書林)

<22世紀,「万能物質製造マシン」の登場>
21世紀のバイオテクノロジーも22世紀からみれば、
ブルドーザーで針仕事をしているような粗雑なもの
と映るだろう。

遺伝子操作は、PCR法と呼ばれる技術の発明で前進した。
1本の髪の毛からクローン人間が作られるのである。

22世紀のナノテクノロジーは「万能物質製造マシン」
という形で市場に登場するだろう。

「万能物質製造マシン」の前で、子供が遊んでいる。
装置のスイッチを入れた。メニューを見ている。
「ダイヤモンド」というボタンを押す。大きさと形を
決める。「注入口から原料の黒鉛を入れてください。
目安は、1カラットあたり500グラムです」待つこと、
10分ほどで、出来上がる。

当然のことだが、この時代、ダイヤモンドはもはや
高価な宝石ではない。子供のおもちゃなのである。

温暖化や砂漠化、異常気象によって農地はどんどん
失われているが、「万能物質製造マシン」によって
人々は食っていくには困らない。難点は、
「万能物質製造マシン」による料理は宇宙食のような
もので決して美味しいものではない。

「万能物質製造マシン」は、衣料、料理、薬、・・・
など、その名のとうり何でも作り出すことができる。
ということは、これを悪に利用すれば何がおこるか
わからない。

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