2010年01月31日

満身創痍の芥川龍之介

「芥川龍之介」(3)
小島政二郎
masajiro kojima
1894-1994
2008.8.10.1刷(講談社文芸文庫)

<芥川満身創痍>
「痔猛烈に再発、昨夜呻吟して眠られず」

「昨日小穴が来てトランプをしながら、尻へばかり
手をやるため、トランプが臭くなると云われた」

「アヘンエキス、ホミカ、下剤、ヴェロナール、
薬を食べて生きているようだ」

「只今、小生(芥川)のほしきものは、第一に
動物的エネルギー、第二に動物的エネルギー、
第三に動物的エネルギーのみ」

「只今でも時々錯覚あり。今夜はヌマールを用いる
べく候」

「何しろ僕(芥川)は七月になるというのに、足袋を
はき、足の裏にカラシを貼り、脚湯まで使っている」

「彼(芥川)は逢うたびに痩せていった。・・・
岡本かの子は、偶然彼と同じ夜汽車に乗り合わせて、
藤沢で降りた芥川が、プラットホームを歩いて行く
うしろ姿を見て、彼女の息子が思わず、「おばけー」
と叫んだことを書いている。」

<芥川の体重30〜32Kg?>
「芥川の姉の夫が、家を焼いて自殺して、・・・
昔の半分ほどに痩せた彼(芥川)が東奔西走しなけ
ればならなかった。目方を計ったら、恐らく八貫目
ぐらいしかなかったろう。」

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