2009年01月10日

虫の知らせ

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(219)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(11)
--Parerga und Paralipomena--

--視霊とこれに関連するものについての研究--

<虫の知らせ>
「各人の意志は個体化のいかなる制限によっても
妨げられることなく、直接に遠方から他人の意志
に作用するために、各人はたんに空間的に直観さ
れた他人の意志そのものである他人の生体にも
作用をおよぼす。
・・・
例えば、死のまぎわにある人は、きわめて強い
憧憬や、その他の意志の力によって、遠方にいる
人にも作用する。」

「物自体はあらゆる存在について同一である。そこ
で透視状態は、その状態にある者に、深く眠って
いる彼の頭脳のかわりに、わたしの頭脳で考えて
やることを可能にする。」

私注:
人間は意志と表象の世界に生きている。言いかえれば
禅語の空(絶対者:意志)と現実(個体化、自己、表象)
の二重構造の中に生きている。
自己を滅却したとき、つまり貧(わびの本質)に
なったとき、空に接続する。そこに直観が生まれ、
芸術が創造され、テレパシーに感応できるアンテナが
立つ。ショーペンハウアーが説く、究極の幸福とは
禅における「わび」の世界である。

「わびの真意は「貧困」、すなわち消極的にいえば
「時流の社会のうちに、またそれと一緒に、おらぬ」
ということである。貧しいということ、すなわち世間
的な事物(冨・力・名)に頼っていないこと、しかも、
その人の心中には、なにか時代や社会的地位を超えた、
最高の価値をもつものの存在を感じること、これが
わびを本質的に組成するものである。」(鈴木大拙)

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