2008年12月31日

2008年 大晦日

2008年 大晦日 今年の一字「変」

今年のニュース

●経済・<米国発の世界金融危機、雇用不安>
 アメリカビッグ3,トヨタなど自動車産業の危機。
 若者の自動車離れ。

●モラル・<食品偽装問題>
 中国産食品離れ。日本の食品偽装多発。

●環境・<温暖化で北極の氷が危機的状況に>

●政治・<参院選で民主党が大勝、「ねじれ国会」政治混迷>
 
●科学・<iPhone(アイフォーン)発売。携帯電話新時代へ>

●社会・<秋葉原無差別殺人事件>
以下の吉本隆明氏の文章を読んだときに浮かんだのが
「秋葉原無差別殺人事件」でした。

いつからか、若者が酒を呑まなくなった。その頃から変な
事件が多発するようになった。「誰でもよかった」と語る
彼らに言えることは「酒を飲んだらいいんじゃないですか?」
の一言です。酒以上のコミュニケーション手段はちょっと
思いつかない。

「酒を飲んだらいいんじゃないですか?
いつの頃からかわかららないけれど、ある時期から僕なんかが
感じたことは、編集者と書く素材についての話なんかをして、
それまでは最後は飲み屋に行って酒っていうことになっていた
のが、いつの頃からかコーヒーという風になったんですよ。
その時「あ、変わったな」って非常に奇妙な感じがしたんです。
喫茶店でコーヒーを飲んでも、話はつけられるかもしれないけど
それ以上のことは何も起こらないし起こさない。人間関係も
それ以上には深まらない。
・・・
今はなぜか何かをする時に何となくいつも何かの内側でしている
感じで、その内側でっていうことが問題なんじゃないかと思い
ますね。」(「貧困と思想」吉本隆明)


●国家・<田母神航空幕僚長更迭事件>
--大東亜戦争(太平洋戦争)は侵略戦争でなはい--

 昭和43年(1968)、新参議院議員石原慎太郎氏は選挙演説の
中で次のように演説したそうだ。
「教科書では、日清、日露、太平洋戦争を侵略戦争と定義し
ているが、とんでもない間違いだ。」そしてトップ当選した。

--戦後民主主義的報道に終始するTV・ラジオ・新聞--
「二十五年前に私が憎んだものは、多少形を変えはしたが、
今もあいかわらずしぶとく生き永らえている。生き永らえいる
どころか、おどろくべき繁殖力で日本中に完全に浸透してし
まった。それは戦後民主主義とそこから生ずる偽善というおそ
るべきバチルスである。」
(三島由紀夫「おわり方の美学」)

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。
このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかと
いう感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、
無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目
がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。」
(三島由紀夫)

--自衛隊と日米安保--
「自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負いつづけて来た。
自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、警察の物理
的に巨大なものとしての地位しか与えられず、その忠誠の対象
も明確にされなかった。 諸官に与えられる任務は、悲しいかな、
最終的には日本からは来ないのだ。
・・・・
アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜
ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば
・・・・
自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう。」
(割腹自殺現場の檄文--三島由紀夫)

三島由起夫が望んでいたことは、自衛隊の名誉回復
日米安保体制からの脱却と自主防衛 の2点に集約される。

--日本が敗れた日の「ニューヨークタイムズ」社説--
・・唯一白人に刃向かった有色人種である日本人が二度と
立ち向かえないように・・
「この怪物は倒れはしたが、決して命を失っておらず、未だ非常
に危険な存在だ。よってこの怪物の牙と骨を徹底的に抜き去り、
解体しなければならない。この作業は戦争に勝つよりむずかしい
かもしれないが、われわれはアメリカのために、世界のためにも
永久にでも、この作業を続けなければならない。」

日本の平和憲法は上記のアメリカの意志によって作製されたものです。
平和憲法、戦後民主主義、進歩的文化人、リベラル・・・素敵な言葉
だ。しかし、これらによって日々、日本は弱体化し、日本人は自信と
誇りと信頼を失い、からっぽになってしまった。
日本再生の道は一つしかない。アメリカが、戦後民主主義者たちが
恐れ、抹殺した書物を読むことである。日本の長き歴史がはぐくんだ
ものとは一体何だったのかを知ることから始める以外にはないだろう。
不可解な犯罪を犯す若者たちは、偽善に満ちた社会の鏡である。


では、よいお年を!

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