2008年10月31日

キリスト教の核心

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(7)」(156)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第四巻補足--(26)


<キリスト教の核心>
キリスト教の核心は原罪(意志の肯定)と救済(意志の否定)
である。

<セックス(生への意志の肯定)>
「人間の生は無限の労苦と困苦と苦悩を伴うもので
あるが、これは生殖行為、すなわち、生への意志の
決定的な肯定がそもそもいかなるものであるかという
ことの説明であり、解釈であると見ることができよう。」

<セックス後の後悔-1>
モンテーニュは「エセー」(第3巻第5章「愛とは
何であるか」)の中で「一種独特の悲哀と後悔がこの
行為のあとにただちに生ずるが、これは、その行為が
初めてなされた場合に最も強く感ぜられ、一般に、性格
が高尚であればあるほど、一層はっきり感ぜられるもの
である。」と言っている。

<セックス後の後悔-2>
「人間だけが最初の交接のあとで後悔を感じる。ともかく、
自己の起源に後悔を感ずるのは生に独特なことである。」
(「博物史」プリニウス)

<サタンの教え、淫乱と猥褻>
「人間に化身したサタンが群集を前にして説いているのは
何か。それは淫乱と猥褻。それだけである。」
(ゲーテ「ファウスト」)
注:サタン(Satan)とは、ユダヤ教とキリスト教、イスラム教
における神の敵対者、悪魔を指す。魔界の支配者。

(第四十五章 生への意志の肯定について)

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