2008年08月31日

意志と認識

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(6)」(96)
--「意志と表象としての世界(全四巻)」の第二巻補足--(1)


<天才という概念>
人間において、欲求する意識より認識する意識が勝る場合
がある。
「意欲する部分から全く解放されて、それ自身だけで自由
な、すなわち意志によって引き起こされたのではない、
つまり最早、意志には仕えない活動となり、それによって
この部分が純粋に客観的になり、また世界を写す澄んだ鏡
となる。そしてその時、そこから本書「「意志と表象とし
ての世界」第三巻の対象たる天才という概念が生じるので
ある。」


<意志と認識>
「意志の機能は極めて単純である。すなわちこの機能の
本質は意欲するか意欲しないかという点に存する。
意欲するかしないかは、きわめて簡単に、なんの緊張も
なく生じ、なんの訓練も要しないのである。
それに反して認識することは多様な機能を持っていて、
全く緊張なしに生ずるものではなく、認識作用は注意力を
固定するために、この緊張を必要とするのであって、だか
らこそ認識作用もまた訓練と陶治によって大いに完全な
ものとなることができるのである。」

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