2007年04月30日

正定聚

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「親鸞復興」(10)

<正定聚>
「親鸞は、第一に、臨終念仏という考え方を
まったく否定しています。それからもうひとつ、
死ぬときになって一生懸命信仰して念仏を称え
ると、阿弥陀さまがやってきて、それでじぶん
を浄土へつれていってくれるという、そういう
源信以来の考え方をまったく否定しています。
どういう言い方をするかというと、ようするに
臨終を待つことはない。それから来迎を頼むこ
ともない。じぶんの信心が定まったときに往生
が定まるんだ、ということです。
それでは信心が定まった、そうしたらどうなる
んだ?ということがありましょう。
それにたいして親鸞はすぐに躊躇なく、
「正定聚の位に就けるんだ」と言います。
「正定聚」の位というのは何なんだ?
それは、死ねばすぐそのまま浄土へ直通できる、
そういう場所だと言っています。
それは生きながら信心が定まったときに、もう
そこにいっている。だから、生きながらそこに
ゆけるし、同時にその場所は、浄土に直通して
いる場所なんだということになります。」

posted at

2007年04月

2007年04月29日

2007年04月28日

2007年04月26日

2007年04月25日

2007年04月23日

2007年04月22日

2007年04月21日

2007年04月20日

2007年04月19日

2007年04月18日

2007年04月17日

2007年04月16日

2007年04月15日

2007年04月14日

2007年04月12日

2007年04月11日

2007年04月10日

2007年04月09日

2007年04月08日