2006年05月31日

文学をはじめる

吉本隆明1924-
takaaki yoshimoto

「老いの超え方」(3)


<文学をはじめる>
「一般論として言えることは、文学の世界では
初めは小説でも詩でも、自分の慰めのために書き
ます。そういうときには、原則として作品は人に
見せません。人がどう言うとかそんなことはどう
でもいいから、大切にしまっておく。
・・・・
初めは大事にして人の目に触れさせたくないと
思って自分のためだけに書いたものが、改めて
ものを言ってくるのはそれからあとです。
それは原則で、誰でもそうしたほうがいいと、
僕は一般論として思います。
文学にはそれ以上のことを助言することもあり
ません。
自分で持続的に机の前に座って、今日は何も書け
なくても構わないから、でも机の前に座って、
原稿用紙でもノートでも置いて書く姿勢だけは
取る。今日は書く気もしない、一行一句も浮かば
なくても、一分か二分でも座って駄目だったら
やめる。
机の前に座って用意だけはして、書くつもりだけ
は持つ。書けなくてもいいけれどもやる。
それをやるかやらないかみたいなところで決まり
ます。」

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