2006年02月07日

意地

三島由紀夫1925-1970
yukio mishima

「葉隠入門」(20)完


<意地>
「ある人云う、「意地は内にあると、外のあるとの
二つなり。
外にも内にもなきものは、やくに立たず。
たとへば刀の身のごとく、切れ物を研ぎはしらかして
鞘(さや)に納めておき、自然には抜きて眉毛にかけ、
拭ひて納むるがよし。
外にばかりありて、白刃を常に振り回す者には人が寄り
つかず、一味の者無きものなり。
内にばかり納めおき候へば、錆(さび)もつき刃も鈍り、
人が思ひこなすものなり。」と。」


注:
「葉隠入門」は昭和四十二年、三島由紀夫自決の
三年前に書かれた。

「葉隠」の死は、何か雲間の青空のようなふしぎな、
すみやかな明るさを持っている。
それは現代化された形では、戦争中のもっとも悲惨な
攻撃方法と呼ばれた、あの神風特攻隊のイメージと、
ふしぎにも結合するものである。(三島)

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