立身・人の使い方
三島由紀夫1925-1970
yukio mishima
「葉隠入門」(13)
<立身>
一刻も早く死ぬことをすすめるように見えながら、
実際生活の分野において、「葉隠」は晩熟を重んじて
いる。
「五十ばかりより、そろそろ仕上げたるがよきなり。」
「葉隠」のおもしろいところは、世間ではまるで別の
能力と考えられている、行動的能力と実務的才能とを、
年齢の差によってそれぞれの時代の最高の能力として、
同等に評価していることである。(三島)
<人の使い方>
「義経軍歌に、「大将は人に言葉をよくかけよ。」
とあり。」
この言葉を読むとき、田中角栄を思い出す。
yukio mishima
「葉隠入門」(13)
<立身>
一刻も早く死ぬことをすすめるように見えながら、
実際生活の分野において、「葉隠」は晩熟を重んじて
いる。
「五十ばかりより、そろそろ仕上げたるがよきなり。」
「葉隠」のおもしろいところは、世間ではまるで別の
能力と考えられている、行動的能力と実務的才能とを、
年齢の差によってそれぞれの時代の最高の能力として、
同等に評価していることである。(三島)
<人の使い方>
「義経軍歌に、「大将は人に言葉をよくかけよ。」
とあり。」
この言葉を読むとき、田中角栄を思い出す。