2005年04月22日

人間生活の機微

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(56)


<人間生活の機微>
「クセノフォンは花輪の冠を頭にのせて、犠牲を捧げて
いるときに、息子のグリュロスがマンティネアの戦で戦
死したという知らせを受け、思わずかっとしてその冠を
地面にたたきつけた。だが、続いてその死に方がきわめ
て勇敢だったと聞くと、それを拾い上げてふたたび頭に
のせた。
・・・
クセノフォンは、「同じ傷、同じ労苦も、大将には兵士
ほどにつらくない」と言った。
エパメイノンダスは、味方が勝ったと知らされて、いっそ
う喜んで死んでいった。<これこそもっとも大きな悲しみ
の慰めであり、罨法(広辞苑「あんぽう」:炎症または充
血などを除去するために、水・湯・薬などで患部を温めま
たは冷やす療法)である。>
その他、こういう事情がわれわれをとらえ、事柄そのもの
の考察からそらし、まぎらすのである。」

panse280
posted at 22:28

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