2005年04月21日

決闘の心理-死を離れる

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(55)


<決闘の心理--考えをそらすということ>
「激戦の最中に、武器を手にして死ぬ人は、死を味わって
はいない。死を感じも考えもせずに、戦闘の激しさに心を
奪われているのである。
私の知っているある貴族が、決闘の最中に転倒して、自分
でも敵から九回か十回、剣で突かれたように感じ、並みい
る人々も口々に、「魂の救いをお祈りしなさい」と叫んだ
が、彼があとで私に語るところによると、その声は耳には
聞こえたが、そのために少しも動揺することがなく、ただ、
危地を脱して仕返しをすることしか考えていなかったそう
である。」


panse280
posted at 20:03

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