2005年04月14日

交際、友達について

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(48)


<交際、友達について>
「われわれは自分の欲望を、もっとも安易で手近な物事に
向けて、そこにとどめなければならない。・・・
私のおだやかな、あらゆる険しさや激しさを嫌う生き方は、
私を羨望や敵意から易々と免れさせてくれたと言えよう。
人から愛せられるとまでは言わないが、私以上に人から憎
まれる種をもたない者はけっしてなかったと言えよう。
けれども、私の交際の冷たさが、私から多くの人々の好意
を奪い、別のもっと悪い意味にとられたのも無理はない。
私は稀有の無上の友情を獲得し維持することにはきわめて
有能である。
自分の好みに合う交際には、非常に渇望してとびつくから
そこに自分を現わし、貪るように突進する。
だから、自分から進んで行くところには、容易に自分を結
びつけ、よい印象を与えずにはおかない。・・・
だが、普通の友情にはいくらかそっけなく冷たい。
私の進み方は、いっぱいに帆を張らないと自然でないから
だ。・・・
「友情とは対(つい)の動物で、群をなす動物ではない」
(プルタルコス倫理論集「友達の多いことについて」)」

panse280
posted at 19:41

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