2005年04月01日

最も偉大な男性について-3

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(35)


<最も偉大な男性について-3>
「もしもこれまでに知ったあらゆる男性の中で
誰を選ぶかと聞かれたら、三人の群を抜いて
すぐれた人物がいると思う。

・ホメロス
・アレクサンドロス大王
・エパメイノンダス

<エパメイノンダス>
「栄光については、他の二人には及びもつかない。
・・・剛毅と勇気については、それも野心に刺激さ
れたものではなく、知恵と理性によってきわめて正
しい魂の中に植えつけられたものについては、想像
しうる限りのものをもっていた。・・・ギリシャ人
は異口同音に、彼らの中の第一人者という名誉を与
えた。・・・彼の知識と才能については、「彼ほど
多くを知り、彼ほど少なく話した人はない」という
古人の判断が今もそのままに残っている。・・・
品性と良心については、国政にたずさわるいかなる
人をも遠くしのいでいた。・・・この点では、いか
なる哲学者にも、いや、ソクラテスにさえもひけを
とらない。・・・公の仕事にも私の仕事にも、平時
にも戦時にも、偉大に輝かしく生きることにも死ぬ
ことにも、申し分ない。人間の人格や生活で私がこ
れほどの尊敬と愛情をこめて見つめるものはほかに
ない。・・・彼は、生涯の最大の満足はレウクトラ
の勝利で父母を喜ばせたことだと言った・・・・
彼は、たとえ自分の祖国の自由を回復するためであ
ろうと、理由を究めずに一人でも殺すことは許され
ないと考えていた。」


panse280
posted at 20:48

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