2005年03月18日
盲人の視覚言語
モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne
「エセー」(21)
<盲人の視覚言語>
「生まれつき盲の、少なくとも視覚とは何であるか
を知らないくらい幼いときから盲の人に会ったこと
がある。
彼は自分に欠けているものをまったく理解していな
いために、われわれと同じように視覚に特有な言葉
を用い、それを全く独特な方法で用いていた。
自分が名付け親になった子供を差し出されると、そ
れを両手に抱いて、「ああ、美しい子だ。見るから
に気持ちがいい。なんて可愛い顔をしていること」
と言った。」
「人類もまた、何かの感覚を欠いているためにこれ
と同じような愚かなことをしているかも知れない。」
Michel Eyquem de Montaigne
「エセー」(21)
<盲人の視覚言語>
「生まれつき盲の、少なくとも視覚とは何であるか
を知らないくらい幼いときから盲の人に会ったこと
がある。
彼は自分に欠けているものをまったく理解していな
いために、われわれと同じように視覚に特有な言葉
を用い、それを全く独特な方法で用いていた。
自分が名付け親になった子供を差し出されると、そ
れを両手に抱いて、「ああ、美しい子だ。見るから
に気持ちがいい。なんて可愛い顔をしていること」
と言った。」
「人類もまた、何かの感覚を欠いているためにこれ
と同じような愚かなことをしているかも知れない。」