2005年03月16日

想起の材料とは

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(19)

<目で見たことしか信じない人へ>
「人間の目は、物事を自分の知っている形でしか
とらえることができない。」


<専門家の愚かさ>
「学問の始めと終わりは、愚かさの点で一致する」


<プラトンは来世を信じていた?>
「プラトンは、・・来世の報いを、人間の寿命に
釣り合わせて、百年間に限るとした。」
(プラトン「国家」第10巻615A)

「プラトンは、・・来世における刑罰や報酬も、現世
の生命と同じように、一時的なものにすぎないと言った。
そして、精神が何度も旅をして滞在してきた天国や地獄
や現世について、不思議な知識をもっていることが想起
の材料になると結論した。」
(プラトン「メノン」)

プラトンは「われわれが学ぶことは一度知ったことの
想起にすぎない」と言った。
(プラトン「パイドン」)


panse280
posted at 21:05

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字