2005年03月05日

賢いという禍

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(14)


<賢いという禍>
「あまりに賢すぎないことは大きな幸いである」

「考えるところには、けっして楽しい生活がない」
(ソフォクレス)

「知識が多ければ苦痛も多い」
(「伝道の書」)

「単純な者と無知な者は高められて天国を得るが、
われわれは知識のゆえに地獄の深淵に落ちる」
(聖パウロ)アグリッパ「学問のむなしさと不確か
さについて」

「無知なるものがかえってよく神を知る」
(聖アウグスティヌス「秩序について」)

「神々の御業を知るよりも信ずるほうが、いっそう
神聖で敬虔である」(タキトゥス「ゲルマニア」)

「神は徳にも不徳にもひとしくかかわりがない」
(アリストテレス「ニコマコス倫理学」)

「神は愛情にも怒りにも動かされない。なぜなら、
こういうものはすべて弱い者に属する特性である
から」(キケロ「神々の本姓」)


panse280
posted at 10:40

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字