2005年02月25日

最も避けるべき暴力

モンテーニュ1533-1592
Michel Eyquem de Montaigne

「エセー」(8)


<ケオス島の習慣について>

<最も避けるべき暴力>
「良心に対して加えられる暴力のうちでもっとも
避くべきものは、私の考えでは、婦人の貞操に対
する暴力であると思う。そこには自然にいくらか
の肉体的快楽がまじるからである。また、そのゆ
えに、婦人の拒否も完全ではありえないし、その
暴力には婦人の側からの多少の同意がまじるよう
に思われる。
ペラギアとソフロニアは二人共、聖女の列に加え
られているが、前者は数人の兵士の暴行を避ける
ために母と妹たちとともに河に身を投げ、後者も
皇帝マクセンティウスの暴行を逃れるために自殺
した。
教会の歴史は、暴君どもが良心を辱しめようとし
たのに対し、死をもって身を守った信心の厚い婦
人たちのこのような多くの実例に敬意を表してい
る。」


<自殺は絶望か>
「アンブラキアのクレオンブロトスはプラトンの
「パイドン」を読んで大いに来世にあこがれ、ほ
かにこれという理由もないのに、海に身を投げた。
このことから、自殺を絶望と呼ぶのがいかに不適
当であるかは明らかである。」

panse280
posted at 21:03

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